私が電子ピアノ配送に、4台目の「ホンダ・アクティ」を選び続ける理由

私が電子ピアノ配送に、4台目の「ホンダ・アクティ」を選び続ける理由

おはようございます 電子ピアノ専門店のファーストピアノです。

私たちの仕事は、お客様が心待ちにされている大切な電子ピアノを、確実にご指定の場所へお届けすることです。ルート配送のように決まった近場のコースを走るのとは違い、私たちの配送先は首都圏を中心とした広範囲に点在しています。ある日は高速道路を走り、またある日は都心の入り組んだ狭い道を進む。そんな、飛び飛びの目的地へ、ある程度のサイズと重量がある電子ピアノを効率よくお届けし、買取の回収も行います。

もちろん、雨の中を遠くまで運ばなければならない場合は、ピアノが濡れないことを最優先にバンを選んだりと、配送先と天候によって運搬する車輌は柔軟に使い分けています。ですが、日々の業務の核となり、最も信頼を置いているのがホンダのアクティトラックです。

これまでハイエースやミニバンなど多くの車種で電子ピアノを運んできましたが、軽トラックの手軽さと機動力は格別です。中でもアクティトラックは、メキシコから帰国してこの仕事を始めた時に最初に選んだ一台であり、今乗っているもので4台目になります。

最初の一台はオートマチック車でしたが、なんと30万キロを走破してもエンジンの調子は全く衰えませんでした。 その驚異的な耐久性を目の当たりにし、事業が軌道に乗ってからはさらに2台を買い足し、一時期は3台のアクティがフル稼働でお客様のもとへピアノを届けていました。なぜ、そこまでアクティにこだわるのか。それには明確な理由があります。

他の軽トラと一線を画す、卓越した走行性能と快適性

多くの方が軽トラックに抱く「高速道路は少し不安」「運転席がうるさくて暑い」といったイメージを、アクティは覆してくれます。その秘密は、エンジンを荷台の下、車体の中心近くに配置する「ミッドシップ」というレイアウトにあります。

  • 静かで快適な運転席 エンジンが運転席の真下にないため、走行中の室内は驚くほど静かです。また、お尻の下に熱源がないので、特に夏場のエアコンの効きは抜群。長時間の運転でも快適で、疲労が少なく、常に安全運転に集中できます。
  • 高速道路でも抜群の安定性 ミッドシップレイアウトは、車体の前後重量バランスを理想的な状態にします。これにより、一般的な軽トラックが苦手としがちな高速走行でも、車体はふらつくことなく地面に吸い付くように安定します。また、このバランスの良さはサスペンションの動きをしなやかにするため、乗り心地が良く、振動にデリケートな電子ピアノのような精密機器を運ぶ上でも大きな強みとなります。これは、大切な楽器を安全に運ぶ上で何よりも重要なポイントです。
  • 首都圏の狭路も苦にしない小回り性能 もちろん、軽トラック本来のメリットである小回りの良さも健在です。この安定性と小回り性能の両立こそ、広範囲を走り回り、時には狭い道にも入っていく私たちの仕事に完璧にマッチしているのです。

仕事の相棒への、ちょっとしたこだわり

今乗っている4台目は、四輪駆動のマニュアルトランスミッション車です。この10日間で既に1500kmほど走りました。長い移動時間を少しでも快適に、そしてお客様のもとへより効率的に伺えるように、手を入れることもあります。 今日は雨予報でピアノの配達がなかったので、大好きな音楽を高音質で楽しめるようにスピーカーを交換し、お客様の家にいち早くたどり着けるようにナビゲーションの取り付け作業をしていました。こうして自分の手で仕事の道具を育てていくことで、さらに愛着が湧いてきます。

「働く乗り物」への哲学が、信頼の証

私のホンダへの信頼は、単なる車の性能だけではありません。

楽器メーカーのヤマハが二輪車やレース用エンジンを手掛けるように、ホンダもスポーツカーのイメージが強いかもしれません。しかし、ホンダは戦後の日本の復興を支えた「スーパーカブ」に代表される、「働く乗り物」を真摯に作り続けてきたメーカーです。

以前、ホンダの元社長が退任インタビューで「やり残した仕事は?」と問われ、「カブを超える乗り物を作ることができませんでした」と語っていたのが、私にはとても印象的でした。それは、実用車づくりをどこまでも真剣に考えている会社の姿勢そのものだと感じたからです。

その哲学は、アクティトラックという一台にも確かに息づいています。

皆様に電子ピアノをお届けするまでの様々なこだわりの一つをこのブログでお伝えさせていただきました。

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